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『ストレスチェック調査票 ~その内容について~』

はじめに

ストレスチェック調査票は、「労働安全衛生法に基づくストレスチェック制度実践マニュアル」にその例として“総数57項目または23項目の簡易調査票”として掲載されています。もちろんこれらの例をそのまま利用しなければいけないというものではありません。会社の業種などにより問いの変更や、新たな問題の作成・追加も可能です。ただし、その場合でも「性格検査」「希死念慮」「うつ病検査」などを含めることは不適当とされています。また、調査用紙を用いた用紙法とインターネットや社内のイントラネットを利用した方法などがありますが、個人情報が多く含まれるために情報の保護がなされ、改ざんなどがなされないこと(すなわちしっかりとしたセキュリティーの構築)が重要となります。今回はこのストレスチェック調査票についてご説明したいと思います。

ストレスチェックの目的

ストレスチェックはメンタル疾患を未然に防ぐための1次予防を目的としており、早期発見・早期治療の2次予防や、3次予防も含めたメンタルヘルスケアの総合的な取り組みの中に位置付けられるものです。また、厚生労働省によってインターネットで公表されている質問票は、あくまでも一例であり「推奨する」と記載されていますが、職種の特性を踏まえた質問の追加や変更が可能です。しかしながら、「性格検査」「希死念慮」および「うつ病検査」に当てはまるような質問は、結果によっては早急な対応が必要となる可能性がある反面、それに対してストレスチェック制度体制では十分な対応ができない場合もあることなどから、不適当とされています。

一般健康診断の問診項目にメンタルに関連した症状についての問診も含まれている事業所もあるかとは思いますが、これを変更することでストレスチェックの代用とすることはできません。あくまでもストレスチェックはこれらの健康診断とは独立した形式で行われることが必要となります。

ストレスチェックの内容について

ストレスチェックの内容について、ここでは「職業性ストレス簡易調査票」のうち57項目の調査票を基にご説明します。「職業性ストレスチェック簡易票」は、A~Dの項目に分かれています。Aは、17問で構成されており、「仕事のストレス要因」についての質問です。Bは「心身のストレス反応」についてであり、29問で構成されています。Cは、9問で構成されており、「周囲のサポート」についてであり、Dは仕事と家庭における満足度を尋ねる内容となっています。答えはいずれも4つの選択枝から選ぶもので、ストレスチェックマニュアルにある素点換算表を用いておのおのを点数化し、分析・評価が行われます。それぞれの項目における問題番号とその問題意図を表に示します。

表:職業性ストレス簡易調査票(57項目)の問題意図
項目 問題番号 問題意図
A. 仕事の
ストレス要因
1~3心理的な仕事の負担(量)
4~6心理的な仕事の負担(質)
7自覚的な身体的負担度
8~10仕事のコントロール度
11技能の活用度
12~14職場の対人間関係でのストレス
15職場環境によるストレス
16仕事の適正度
17働きがい
B. 心身の
ストレス反応
1~3活気
4~6いらいら感
7~9疲労感
10~12不安感
13~18抑うつ感
19~29身体愁訴
C. 周囲のサポート 1, 4, 7上司からのサポート
2, 5, 8同僚からのサポート
3, 6, 9家族・友人からのサポート
D. 満足度 1仕事の満足度
2家庭の満足度

A. 仕事のストレス要因

17問から成り立っているこの項目は仕事においてどのようなことが検者のストレスとなっているかを問うものです。

B. 心身のストレス反応

この項目は、ストレスチェックの中でも最も重要な部分と言えます。分析・評価についての詳細は別のところで触れることにいたしますが、問10~12の「不安感」および問13~18の「抑うつ感」についての質問で高得点であった場合は、その他の結果にかかわらず適切な対応をする必要があり、特に注意が必要です。

C. 周囲のサポート(ストレス反応に影響をあたえる他の因子)

この項目は、分析・評価を行う際、集団分析において重要な意味をもつことになります。質問が「気楽に話せる相手か?」「困ったときに相談できる相手か?」「個人的な問題を相談できる相手か?」という三つの質問に対して、上司・同僚・家族がどの程度の相手なのかという形式になっています。

D. 仕事と家庭の満足度

仕事と家庭の満足度を尋ねることは、それまでのA~Cの質問の答えに対する検者の回答について、検者個人の仕事と家庭におけるストレス状態を知ることで、それが個々の答え方にどのように影響しているかを判断する上では大切な質問です。実際の評価・分析に用いる素点換算表にはこの項目は考慮されていないものの、単にストレスチェックを点数化するだけで評価を終えることなく、仕事と家庭の満足度を確認した上で再度個々の質問に対する検者の回答について検討することが重要となるからです。また、結果通知におけるコメント内容も本項目の仕事・家庭における満足度の程度によって変わってくる可能性があります。その点についても重要な質問と考えられます。

以上、今回はストレスチェック調査票の内容についてご説明いたしました。次回はストレスチェックの評価・分析方法についてお話する予定です。

(田浦内科クリニック 院長 杉山 厚)

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