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メンタルヘルスケアサービス

『メンタルセルフケアについて (1)』

はじめに

当コラムでは、これまでストレスチェック制度のシステムを中心にお話しを進めて参りました。ストレスチェックはメンタルヘルス失調の未然防止という一次予防の強化を目的として調査・検討とその対策を行うものです。『セルフケア』はこれらの中で最重要対策のひとつであり、事業主は従業員に対して『セルフケア』に必要な教育や情報を提供するようストレスチェック制度マニュアルにも記載されています。

今回は、このメンタルの『セルフケア』についてお話いたします。

『セルフケア』教育について

『セルフケア』についての従業員教育は、研修会を開催したり、理解を促す資料を配布したりして行います。ただし、管理職については自分だけでなく部下のメンタル不調についての監視も必要となることから、管理職を対象とした研修が別途行われる場合もあります。従業員教育の具体的な内容は、次の7項目にまとめることができます。

ストレスとメンタルヘルスケアに関する基礎知識
セルフケアの重要性と心の健康問題に対する正しい態度
ストレスの気づき方
ストレスの予防・軽減とストレスへの対処方法
自発的な相談の有用性
事業所内の相談先と事業場外資源に関する情報
メンタルヘルスケアに関する事業所の方針

これらの項目のうち①~⑤について、2回に分けて概説いたします。これまでお話してきたことと重複する内容もありますが、従業員や管理者に対する教育という観点からあえて省略せずにお話させていただきます。

ストレスとメンタルヘルスケアの基礎知識

“ストレス”と聞くと、良いものと捉えられることは少なく、常に心身にとっては悪いことと考えられがちですが、カナダ人の生理学者でストレッサーによる生体反応を明らかにしたストレス学説の生みの親でもあるハンスセリエ(1907~1962)は、「ストレスとは人生のスパイスだ。」と述べています。すなわち、一言でストレスとは言っても、その中には良いストレス(Eustress)と悪いストレス(Distress)が存在するということです。

“ストレス”とは刺激(ストレッサー)による生体の『歪み』であり、“ストレス反応”とはこれらによる環境変化に適応するために生じる身体面・心理面・行動面の反応を指します。常に我々のまわりにはストレスの原因となる刺激(ストレッサー)が数多く存在するわけで、それによって発生するストレスに曝露される訳ですが、我々はこれらによるストレスと上手に付き合って行くことが大切です。

メンタルヘルスケアの構成をまとめた図
図1:メンタルヘルスケアの構成 [図をクリックで拡大]

メンタルヘルスセルフケアは、ストレスへの気づき、悪いストレスへの対処、そして、自発的な相談の3つが基本となり、前2者についてはまさに『セルフケア』の言葉にふさわしい内容が含まれています。ストレスはその荷重が長期に及ぶ場合、また短期間でもその程度が強力であった場合、ストレス反応として身体面・心理面・行動面などに様々な症状が生じることがあります。それらの症状を図2に示します。もちろんこれらの症状が実は何らかの身体疾患によって引き起こされることもありえるので、適切な医療機関への受診なども考慮されることもありますが、明らかにストレッサーと出現した症状が関連性をもつ様な場合は、ストレスによる症状が生じている可能性を考えて対処することが重要です。症状としては3つ(身体面・心理面・行動面)に分けていますが、実際にどの症状がどのように出現するかは千差万別であり、決まった傾向はありません。これらの症状を自覚した際には、柔軟な対応が求められます。

セルフケアの重要性と心の健康問題に対する態度

ストレスによる症状をまとめた図
図2:ストレスによる症状 [図をクリックで拡大]

なぜメンタルヘルスにおいてセルフケアが重要であるかというと、何事においても心の健康問題は、まず自分自身が心の不調に気づくことから始まり、それに対して自分自身が自発的に対応することが求められるからです。メンタルヘルス不調の発症は第三者にはわかりにくい面があります。一方で自分自身でも初期段階ではわかりにくい場合もあると言われていますが、その不調に本人が気づき、適切な対処行動をとれば、早期回復に繋がります。1か月の時間外労働が45時間を超えると十分な睡眠時間が確保できなくなり、脳・心血管病発症との関連性も高くなると言われています。このようなことにならないように、職務遂行の予定を計画化し、最低でも週1日は休日をとるなどの工夫が必要です。また、仕事における心理的な安定感、同僚との共有感、そしてストレスの軽減を目的とした上司を含めた仲間とのコミュニケーションも大切です。

そして、必要に応じて自発的な相談を行うことが問題を早期に解決するポイントとなります。同僚や上司にかぎらず、職場のメンタルヘルス担当者や産業医、医療機関の専門家に至るまで、その範囲を広げていくことも必要となることがあります。相談することで自分の状態の把握や対応策の発見ができ、問題の解決に繋がることも多々あります。

ストレスの気づき方

自分にとって悪いストレスに気づくといっても、初期から気づくことは難しいと言われており、2週間から1か月程度は時間がかかるようです。そのような状況に陥っていることになるべく早く気づくためには、常日頃から健康状態をチェックする習慣を身につけていることが重要です。具体的には首や肩のこり、疲労の蓄積感、倦怠感や目の疲れ、そして頭がぼんやりするなどの身体症状が続くようなときに、ストレスがたまっている可能性があります。

続きは次回お話いたします。

(田浦内科クリニック 院長 杉山 厚)

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