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GovernanceQ【ガバナンス時評#2】日本企業を覆う「コンプライアンス疲れ」の源流

2023.09.11

日本企業への不信を高めた山一破綻と大和銀行事件

監査役を含む日本の経営者たちがアメリカ型の内部統制の考え方に拒絶反応を示すなか、1997年11月、日本金融界に激震が走った。三洋証券、北海道拓殖銀行、山一証券等の相次ぐ破綻だ。すでにバブル経済は弾けており、景気が急速に冷え込んでいくなかで起きた金融機関の連続破綻に、日本はまさに金融恐慌の様相を呈していった。

しかし、破綻した東証一部上場の金融機関の1997年3月決算書を見ると、すべてが黒字になっている。決算発表から半年後に前触れもなく破綻したことで、日本の企業会計および会計監査の正当性や信頼性に重大な疑義が寄せられることになった。当時、英経済紙『フィナンシャル・タイムズ』には「不思議の国の会計」という日本の監査制度を批判する記事が掲載されたほどだった。




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