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GovernanceQ 吉本興業・大﨑洋元会長が「危機管理」を語ったACFEカンファレンス報告

2023.11.07

オリンパス元社長、元エンロンCFOも登場


今年2023年10月に東京都内で開かれた「第14回ACFE JAPANカンファレンス」。ACFE JAPANこと一般社団法人日本公認不正検査士協会が主催する年次総会である。

ACFE(Association of Certified Fraud Examiners)とは、「不正対策」に関する最先端のトレーニングを世界的規模で提供するアメリカ発祥の資格認定機関。現在、全世界に約9万人の会員を擁し、200近い支部を展開している。資格保有者は「公認不正検査士」(CFE)といい、もともとは組織内、特に企業内不正の対応で必要とされる「会計」と「捜査・調査」双方の領域をカバーした専門家を育成する目的から設けられたものだ。現在、アメリカ本国ではCPA(公認会計士)やCIA(公認内部監査人)と並ぶ公的資格とされ、GAO(米国政府会計検査院)や FBI(米国連邦捜査局)、国防総省(ペンタゴン)などにおいても、その重要性が認められている。

一方、日本には2004年10月、リスクマネジメントのディー・クエストグループがアメリカ本部とライセンス契約を結ぶ形で上陸。翌2005年4月に日本公認不正検査士協会が立ち上がり、2008年には一般社団法人化した。スタート時には17名だった会員数も増加し、現在は約2900名を数える。アメリカのCFEは連邦政府をはじめとする公的セクターや会計事務所、経営コンサルタント、金融機関に所属する割合が高いのに比べ、日本では弁護士や公認会計士、あるいは企業の監査系部門、財務・経理部門、コンプライアンス部門などの所属者が多いという。

最先端の知識と実践的な解決策の提供を通じて、不正対策の専門家が結束して不正防止・早期発見に取り組めるよう支援するACFE。10月のカンファレンスはACFE JAPANの一大イベントで、2012年にはオリンパスの粉飾決算事件を告発したマイケル・ウッドフォード同社元社長、2015年には2001年に不正会計で破綻に追い込まれたエンロンCFO(最高財務責任者)のアンドリュー・ファストウ氏といった当事者を招くなど、不正対策に相応しいゲストスピーカーを招聘してきた。

そして今年2023年は「多様化する不正――変化するガバナンスへの展望」をテーマに、1日目の10月11日は会場でのリアルとライブ・オンデマンド配信で、続く12日はオンライン録画視聴で開催された。

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カンファレンスオンデマンド録画配信 受付中(11/17まで)

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