DQトピックス
コーポレートガバナンス
GovernanceQ【ガバナンス時評#4】ジャニーズ解体的出直しに「吉本興業元会長」招聘を提案する
2023.09.22

スポンサー企業「ジャニーズ離れ」の必然
これまでの3回は、私のガバナンスに関する考え方をお伝えしてきたが、今回の#4からは、連載タイトルにある通り、時々の事象を取り上げた「時評」を展開していきたい。まずは、私自身、多くのメディアで見解を表明してきた「ジャニーズ事務所問題」についてである。
さる9月7日に行われたジャニーズ事務所の記者会見を機に、スポンサー企業の「ジャニーズタレント離れ」が進んでいる。
それまで噂レベルに過ぎなかったジャニーズ事務所の創業者、ジャニーズ喜多川氏の所属タレントに対する性加害の問題を「外部専門家による再発防止特別チーム」が明らかにし、事務所がそれを事実として受け止め、会見を開いた。各企業の判断は、特別チームによる事実認定だけでなく、会見内容を受けてのものである。
会見で、ジャニーズ事務所は事務所名を変更せず、代表取締役社長でジャニー喜多川氏の姪でもあるジュリー藤島氏が社長を退任し、所属タレントの一人だった東山紀之氏が社長に就任すると発表。体制刷新をアピールしたが、それに対する企業側の答えこそが「タレントとの契約更新ナシ、新規契約見合わせ」だったことになる・・・