DQトピックス
DQヘルプライン20周年記念企画「DQシンポジウム ~内部通報制度と企業の誠実性〜」開催報告
2023.09.28

内部通報窓口のグローバルスタンダードへ
9月21日(木)DQヘルプライン~内部通報事業~は2023年10月をもって20周年を迎え、今回記念企画として、DQシンポジウム「~内部通報制度と企業の誠実性〜」を開催いたしました。
当日は約70社の方々にご参加いただき、以下三つのセッションにおいて内部通報の最前線でご活躍する専門家の方々にご登壇いただきました。
- 基調講演(国内向け)「内部通報案件の調査・是正措置対応の実務」
- 基調講演(海外向け)「タイと香港における内部通報制度の設置と運用」
- パネルディスカッション テーマ「内部通報制度と企業の誠実性」
シンポジウム開催後はレセプションも開催し、多くの実務担当の方々から現場に即した講演と忌憚ない議論で盛り上がったパネルディスカッションについてご評価を頂戴いたしました。
基調講演(国内向け)

◆ テーマ:「内部通報案件の調査・是正措置対応の実務」
◆ 講師:結城 大輔先生(のぞみ総合法律事務所 パートナー)
本講演は多くの実務担当者にとって課題としてあげられる内部通報対応の調査・是正措置に焦点を当てた内容で行われました。
◆ご講演内容(一部抜粋)
- 調査を行わない「正当な理由」とは?
- 通報者の意向に反する調査は可能?
- 是正措置とは具体的には?
- 懲戒委員会での注意点?
基調講演(海外向け)

◆ テーマ:「タイと香港における内部通報制度の設置と運用」
◆ 講師:ラウス (井草) 恵美先生(Kudun and Partners パートナー兼日本プラクティスグループリーダー)
本講演は日本企業が多く進出しているタイとアジアの経済を牽引する香港をメインに海外内部通報制度の設置と運用について解説いただきました。
タイ・香港・日本で活躍されるラウス先生か内部通報制度の各国における文化的背景も含めてご講演いただきました。
◆ご講演内容(一部抜粋)
- アジアにおける内部通報制度の動向
- 香港及びタイにおける内部通報に関する法律の現状
- 東南アジアにおける内部通報制度設置と指針
- 東南アジアにおける内部通報制度/方針にありがちな落とし穴と対策方法
- ケーススタディ
パネルディスカッション



◆ テーマ:「内部通報制度と企業の誠実性」
◆ パネリスト(ご登壇順):
- ➣ 結城 大輔先生
- ➣ ラウス (井草) 恵美先生
- ➣ 西垣建剛先生(弁護士法人GIT法律事務所、代表社員、パートナー)
◆ ファシリテーター:三冨 貴子(弁護士、株式会社ディー・クエスト)
パネルディスカッションでは、新たに弁護士法人GIT法律事務所の西垣先生にもご参加いただき、3名の先生方による忌憚ない議論で盛り上がりました。
特に内部通報制度についての様々な課題や障壁について、各先生のご経験や実例などを共有いただきました。
レセプション
本レセプションでは普段なかなか交流が難しい内部通報の実務担当者の方にとって、貴重な意見交換の場になったとご好評いただきました。登壇いただいた3名の先生方もご出席いただき、シンポジウムの延長として登壇者・参加者の方々にご交流いただきました。


本シンポジウムは、専門家の知見から内部通報制度の重要性を再確認するとともに、実務担当者の方々から生のお声をいただく機会を頂戴いたしました。
今後もDQヘルプラインは、内部通報の推進と企業の誠実性の向上に貢献させていただきますので、引き続きご愛顧のほど、よろしくお願いいたします。
なお、DQヘルプラインの20周年企画は本年度さらにいくつかを企画検討中です。企画は随時本WEBサイトで告知させていただきます。
皆さまのご参加を心よりお待ち申し上げます。