DQトピックス
コーポレートガバナンス
GovernanceQ【岩田喜美枝×八田進二対談#2】社外取締役を引き受けるかは「その会社が好きになれるか」
2023.09.01

プロフェッショナル会計学が専門でガバナンス界の論客、八田進二・青山学院大学名誉教授が各界の注目人物とガバナンスをテーマに縦横無尽に語り合う大型対談企画。
会社を挙げての「企業理念」の実践が不正を防ぐ
八田進二 (#1から続く)資生堂ではもっぱら執行側で活躍され、資生堂としては女性初の代表取締役副社長も務められましたが、キリンホールディングス(HD)では社外監査役として執行側を監督する立場にも回られました。現在は味の素、住友商事、りそなHDの3社で社外取締役を務めておられます。執行側、監督側双方での実績を積まれた岩田さんが考えるコーポレートガバナンスとは何でしょうか。
岩田喜美枝 やはり、コーポレートガバナンスとは、企業の中長期的な価値を向上させるための経営の基盤、それも非常に重要な基盤だと考えています。そして、その企業価値の向上には2つの側面があって、ひとつは企業価値の毀損を防ぐこと。もうひとつは文字どおり、企業価値を高めること。毀損を防ぐためにはリスクの顕在化の防止が必要になるわけですが、一方、高めるためには適切なリスクテイクも必要だと考えています。
【無料公開】コーポレートガバナンスとリスクマネジメント特化のニュースメディア「Governance Q」
「Governance Q」(ガバナンスキュー)は、ディー・クエストグループが、これまで培ったリスクマネジメントの知見に最新のコーポレートガバナンスの視点を加えて、今年2023年4月より本格始動したオンリーワンのガバナンスWebマガジンです。