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コーポレートガバナンス
GovernanceQ【坂東眞理子×八田進二対談#1】男社会の経営者に「女性活躍の意義」を知らしめたい
2023.09.29

八田進二・青山学院大学名誉教授が各界の注目人物と「ガバナンス」テーマに縦横無尽に語り合う大型対談企画。シリーズ第8回目のゲストは、内閣府の初代男女共同参画局局長を務めるなど、女性活躍の先駆的存在にして、ベストセラー作家、そして、現在も昭和女子大学総長として教育現場に携わる坂東眞理子氏である。その一方で、MS&ADホールディングス(HD)、アサヒグループHDなど上場会社の社外取締役として、企業経営にも参画してきた。そんな坂東氏が考えるガバナンス論とは――
社外取締役は「公器」たる企業に“社会全体の視点”で監視し助言する仕事
八田進二 坂東さんは、日本における数少ない女性活躍の先駆的存在です。しかも、中央官庁退官後は、誤解を恐れずに言うならば、魑魅魍魎うごめく学校法人経営で実績を上げられ、社外取締役としての経験も豊富で、ぜひとも一度、ガバナンスについて議論をさせていただきたいと思っていました。
坂東眞理子 ありがとうございます。大変光栄です。私は1969年に総理府に入省していますが、2001年に内閣府男女共同参画局長の職に就いたことから、社会における女性活躍を推進する立場を貫いてきました。
八田 学校法人経営については、のちほどおうかがいするとして、まずは社外取締役についてお話を聞かせてください。社外取締役の役割ですが、ずばり、坂東さんはどうお考えでしょうか。
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