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コーポレートガバナンス

GovernanceQ【油布志行×八田進二#2】新NISAで生み出す「資産運用立国」の好循環

2024.02.06

八田進二・青山学院大学名誉教授が各界の注目人物と「ガバナンス」をテーマに縦横無尽に語り合う大型対談企画。シリーズ第12回目のゲストは金融庁総合政策局長の油布志行氏。スチュワードシップ・コード、コーポレートガバナンス・コード策定に尽力した経緯から考える今後の課題を語る。そして、NISA導入にも政策担当者として関わった油布氏が描く「資産運用立国」への道とは――。

機関投資家も「有意義なエクスプレイン」に期待


八田進二 (#1から続く)ところで、スチュワードシップ、コーポレートガバナンスのWコードの「コード」は日本語訳せずに、英語のまま使われましたよね。どういった意図があったのでしょうか。

油布志行 日本語だと「規程」とか「規範」と訳されるのでしょうか。それだと、コードの本質的な意味とはだいぶニュアンスが違ってしまうので、そのまま使うことにしました。

八田 日本人が「コード」と言われて思いつくのは、正式なパーティーなどでのドレスコードくらいでしょうか。私の理解だと、コードは限られた社会や集団といったクローズドなシステムの中で採用されている、ある意味、法律よりも厳格に遵守されるべき合意されたルールだということです。だからこそ、「コンプライ・オア・エクスプレイン」(遵守せよ、さもなくば、説明せよ)。従わないのなら納得のいく理由を示して、従わないことについての説明をしなければならない。したがって、コードという言葉を敢えて日本語に訳さず、そのまま使ったことは、かえって良かったのではないかと思っています。

油布 ありがとうございます。先生はコードをクローズドなサークルの中での極めて強いルールだとおっしゃいましたが、本質的にそうあるべきものとしてつくられているものだと思いますし、その点を追求していくべきだと思います。

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